【海外記事】Lady GAGA 主演 House of Gucci のイタリアなまりの英語はネイティブにはどう聞こえる?

2022年2月4日公開のHouse of Gucci(ハウスオブグッチ)では、歌手のLady GAGA(レディガガ)がイタリア人女性、Patrizia Gucci(パトリツィア・グッチ)を演じています。

Lady GAGAの演技力は高く評価されていますが、今回イタリア人を演じることで、強いイタリアなまりでしゃべっています。Patriziaが話している映像は多く残されているので、役作りはバッチリと言えるでしょう。

イタリア語を勉強したことがあり、身内がイタリア人と結婚して家族の交流もあるイタリアかぶれの私としては、強い「R」の音、欠落した「H」、語尾の母音追加など、完コピに近いと感じました。

ネイティブ英語話者の反応はどうだったでしょうか?

※この記事では極力配慮いたしますが、ごく少数のネタバレを含みます。ぜひ映画鑑賞後にお読みください。

HOUSE of GUCCIとは?

世界的に有名な高級ブランド、Gucciを創業したファミリー、Gucci家のお家騒動を描いた、2時間半の映画です。Lady GAGAはGucci家の御曹司で弁護士のMourizo Gucci(マウリッツォ・グッチ)と結婚した、トラック会社の娘の役柄。

1970年代、栄光に陰りが見え始めた老舗ブランド、Gucciの御曹司と結婚したPatriziaがGucci一族と関わり、人生を大きく動かしていく。しかしPatriziaは、ビジネスに長けたパワー・ウーマンとは違い、感情的で虚栄心の強いタイプ。栄光とは、衰退とは。考えさせられる一作です。

■ハウス・オブ・グッチ

日本公開日:2022年1月14日(金)

監督:リドリー・スコット

脚本:ベッキー・ジョンストン、ロベルト・ベンティベーニャ

製作:リドリー・スコット、ジャンニーナ・スコット、ケヴィン・J・ウォルシュ、マーク・ハッファム

出演:レディー・ガガ、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、サルマ・ハエックほか

公式サイト

イタリア語なまりの英語とは?

あなたはイタリア語なまりの英語を聞いたことはありますか?

テレビ東京「Youは何しに日本へ?Why did you come to Japan?」などの番組には多くの一般外国人が登場し、多くの場合英語で撮影スタッフと会話していますので、この類の番組ファンなら一度は聞いたことがあるかと思います。他にも、イタリア人タレントが日本語で会話している時の独特のリズム。あのイントネーションは英語を話している時にも健在です。

特徴としては・・・

  • 強い巻き舌のR音。redはrrredルルルェッド、personはperrrsooanぺルルソーンみたいな。
  • 欠落したH音。ヨーロッパのラテン系言語によくある、発音しないH。Heは「イー」など。
  • 語尾に母音がつく。日本人なまりも同様ですが、子音で終わる単語に無理矢理母音をくっつけます。
  • 後ろから2番目の母音にアクセントがつきがち。「イターリアン」ではなく、「イタリアーン」など。

他にも気づいたものがあれば是非コメントに残してくださいね。

Lady GAGAのイタリア語なまりはロシア寄り?

Lady GAGAの発音は際立っていました。というのも、他の出演者は大人しい演技の人が多く、エキセントリックな性格のPatriziaを演じるLady GAGAは際立って強い印象、悪く言えば「大袈裟すぎるのでは・・」と感じさせます。

GAGAの母はイタリア系アメリカ人(親の世代で渡米)ですが、GAGAにイタリア語の素養はないようです。

この映画のために、頑張ってイタリア語のトレーニングをしたとのこと。

アメリカのメディア、The CUTでは、在アメリカのイタリア人言語学者数人による言語学的評価がされていますのでみてみましょう。

”Lady Gagaのなまりは、イタリアよりロシア寄りのアクセント”

””

英語ネイティブのコメント

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米メディアSLATEでは、「House of Gucciのイタリアなまり、誰が上手いか」なんて記事も出ていました。アメリカのショウビズ界で、イタリア語指導をしている中東出身のStrommenが話しています。

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フランス語や日本語も映画で使われていた

基本は英語で進行する本作ですが、簡単な挨拶などはイタリア語が使われていました。

“Buona notte(おやすみ)”や”Come stai?(お元気?)”などです。

他にも、会話に気取った感じを出すためにフランス語が使われています。

“A vous et New York(君たちとニューヨークに乾杯)”や”Vorrei un café?(コーヒーはいかが?)”などです。アメリカではフランス語に対する憧れが強く、”Voilà(どうぞ)”などは「おしゃれ語」として定着しているとのこと。このレベルの簡単なフランス語は、一般常識と化しているんですね。”かぶれ”ている、とも言えますが。

他にも、Gucciの重鎮アルド役のアル・パチーノ(!)が日本語を話すシーンがあります。日本の顧客と話すためため、日本語をかじるんですね。もちろん日本語と判別はできますが「上手」とは言えないレベルで、「読んでいる」域を出ていません。ただそれでも日本の映画ファンを喜ばせることには十分成功しているはずです。

(外国人がKONICHIWAと言うだけで喜ぶ、その潜在的な上下関係は捨てるべきメンタリティだと思うのですが、話がそれるのでまたの機会に)

イラン人大富豪は美しい英語を話す

アラブ系投資グループのインベストコープ社。世界規模の投資をしているとのこともあり、洗練された英語を話していた。とあるGucci一族との会合では、「洗練と粗野」を衣装、身のこなし、言語の全ての点で格差を見せつけた。

なまりは悪じゃない

全編日本語なまりの英語で話される映画が作られる日が来るかも。

【おまけ】(野暮なツッコミ)イタリア人同士で英語を話すわけないだろ!

アメリカのレビューサイトでも多く突っ込まれていたポイントです。より真実味のある半ドキュメンタリーとして描く場合、全編イタリア語にして字幕をつけろ、とレビューサイトでも多く呟かれていました。みんな考えることは同じですね。

しかし、エンターテイメント作品として「より多くの」人に見せるにはイタリアなまり英語が最善策として採用されたのでしょう。

ここではイタリアなまりで話すことによって得られるメリットを挙げてみます。

  • 実在の人物の再現性
  • 映画全体に異国情緒をまとわせる
  • 演者の多くはイタリア語を話せないので

これについて突っ込むのは、野暮と言えそうです。

House of Gucciは英語学習者にもオススメの映画!

平たい英語で話されている

スピードもゆっくり

英語ネイティブ以外の英語に浸かれる→ネイティブ英語がすごくクリアに聞こえるww

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